NISAで使う証券会社はどこがいい?

NISA口座を開設できる金融機関は、銀行から生命保険会社まで様々な中から、証券会社にすると決めても、次は、「どこにする?」という事になります。NISAでの投資、資産形成では、長期での利用が前提になるので、証券会社選びが重要になります。ポイントは、①積立の使い勝手、②ラインナップの豊富さ、③付随するサービス、です。せっかく証券会社に口座を開くのですから、NISA以外の取引などでも使い倒せる会社を選びましょう。

NISAで使う証券会社を選ぶときのポイント

令和2年度税制改正で、NISAの制度が一部変更になりました。この改正を踏まえてNISAの今後を考えると、いずれ、つみたてNISAへ移行して非課税を続けるという方向性です。
いずれにしても、NISAで使うという場合、長期間の利用が前提になるため、証券会社選びは大切です。

頻繁に株式の売買を行う為の証券会社選びではないので、購入手数料という観点での選択は、あまり意味がなくなっていると感じます。最近では、株式の購入も、信用取引ではゼロという証券会社も出てきました。投資信託も、購入手数料がゼロという会社も多く、”つみたてNISA”に限っては、対象となる商品はノーロード(購入手数料ゼロ)です。

と、いうことで、長期の資産形成でNISAを利用する際の証券会社選びのポイントは、大きく3つです。

1⃣ 積立の使い勝手

2⃣ ラインナップの豊富さ

3⃣ 付随するサービス

積立の使い勝手

証券会社で、株式や投資信託を購入する際は、証券会社の口座のお金が決済に利用されます。裏を返せば、証券会社の口座の残高が足りないと、積立が実行されません。
つみたてNISAの場合、残高不足で購入できなかった部分は、後から増額購入するなどを行わないと、せっかくの非課税枠が使えなかった、ということになりかねません。ドルコスト平均も中断されてしまいます。

確実性と強制力で継続

このような事を防ぐために、銀行口座からの自動引き落とし(振替)や、クレジットカード決済などを利用できる証券会社を選ぶことになります。自動的に引き落とす方法を複数用意している会社もあります。

うっかり使いすぎて銀行口座にお金がなくなってしまった、とならないように、お給料が銀行口座に入ったら、自動引き落とし(振替)で、証券会社の口座へ購入資金を定期的に移すように引き落とし日を設定することも一つのアイデアです。入金忘れを防ぐことができますし、何といっても手間がかかりません。
とにかく、資産形成を成功させるには、手間がかからずに、強制力がある方法をとることがポイントです。

購入のタイミングも考えてみる

もう一つ、こだわり派向けではありますが、購入のタイミングです。
つみたてNISAで、投資信託を購入するタイミングを選ぶ場合に、「毎月はいいけど、月初?月末?、いつがいいの?」と悩む人もいらっしゃるでしょう。
この購入日の設定は、毎日、毎週、毎月、隔月など、証券会社によって様々です。
また、銀行引き落とし設定をすると、購入タイミングが決まってしまい、自由に設定ができない会社もあります。

ちなみに、月末近辺の購入タイミングには少し気になる点があります。投資信託などを運用する機関投資家の投資戦略上で、月末近辺での取引が行われることが多く、それに伴う市場参加者の思惑による需給で、株価が変動しがちなのです。毎月1度の購入のタイミングで月末近辺のイレギュラーな価格で購入する可能性を気にする人は、この点も考える必要があります。

ラインナップの豊富さ、新規公開株など

”一般NISA”で投資信託を利用する場合、選択肢が多い方が機会も広がります。また、”一般NISA”で新規上場(IPO)株式の購入を考えるということも考えられます。
IPOの銘柄は大きく上昇することもあり、その場合には非課税メリットを活かせるからです。こういう人には、証券会社選びに、IPOの取り扱いが多い会社を選ぶこともポイントになります。
ただ、人気の高い銘柄などは抽選の倍率も高いため、抽選の仕組みで、より確率の高い(もしくは、平等な機会のある)方式を取っている証券会社を選ぶポイントにもできます。

付随するサービス

定期売却

”つみたてNISA”を利用し、長期で非課税メリットを受けて資産形成を行った後は、それを取り崩し(売却)して使っていくという期間になります。そんな時、運用を続けながら取り崩す時に役に立つのが、定期売却サービスです。一般的には、毎年(毎月)、一定金額を取り崩す、「定額」取り崩しの方法です。しかし、より資産の寿命を延ばす方法で、「定率」取り崩しという考え方があります。投資信託の定期売却サービスで、「定率」を選択できる証券会社もあります。

ポートフォリオ提案サービス(ロボアドバイザー)


簡単な質問に答えることで、リスク許容度にあった資産配分を示してくれるサービスを提供している証券会社もあります。自分では、どれがいいのか決めれない、難しいという人は、一つの目安を示してくれるツールとして便利に利用できます。

投資情報やレポート

一般NISAで株式に投資する人や、つみたてNISAで積立投資を行いながら、運用に必要な知識などを身に着けたいという人には、証券会社が提供するレポートなどの情報も有用です。中には、会社の業績動向などの情報をバイブルともいわれる「会社四季報」に内容や、日経新聞電子版の内容を証券会社のシステム内で、無料で閲覧できるサービスを提供しているところなどもあります。

ポイントサービスや、還元サービス

投資信託を保有していると、保有金額に応じてポイントを付与したり、販売会社が受け取る信託報酬の一部を現金で還元するサービスなどを行っている証券会社もあります。また、積立金額をクレジットカード払いで決済でき、その決済額に応じてポイントを付ける証券会社もあります。

NISAをきっかけに、学んでいこう

長期での資産形成で、長くつきあう事になる証券会社です。せっかく証券口座を持つのですから、株式の事や、経済の事も学びながら、いずれまとまったお金を持つときにも困らない様に、知識を身に付けることも大切です。

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