「つみたてNISA」の口座開設数が堅調に伸びています。
金融庁が3か月毎に公表しているデータによると、
20歳代~40歳代を中心に前期比2ケタ増が続いています。
今回は、これから「つみたてNISA」を始めたいと考えている人が
知っておくといいことをお伝えします。
目次
「つみたてNISA」とは
「つみたてNISA」という制度は、毎年、元本を最大40万円まで定期的に
積立で投資をしたものを、その年から最大20年間にわたって、
値上がり益や分配金にかかる税金を非課税で保有できるというものです。
投資ができる商品は、手数料などが低いなどの積立に適する要件を満たした
金融庁に届出された株式投資信託(2021年10月25日時点で、201商品)に限られています。
メリットを最大限に活かすには
非課税がメリットということですが、現在、金融商品は原則、
利息や配当金、値上がり益などに20.315%の税金がかかります。
「つみたてNISA」を利用して、毎年40万円(月々33,333円)を20年間続けることができれば、
800万円の元本を非課税で投資することになります。
仮に、年4%の利回りで20年間運用ができたとしたら、20年目には資産全体は約1,191万円になり、
その利益である391万円にかかる税金(現在の税率の場合約84万円)がかからないことになります。
長期で資産づくりをしたい人は、お得な制度ですね。
この制度は、使った人だけが、税金がかからないというメリットをうけることができます。
そして、それを大きく活かすには、利回り(リターン)が高く見込まれる商品を利用することがポイントです。
あと3年のチャンス?
実は、2023年までが、20年間の元本累計で800万円分を
非課税で投資ができる期間のスタート年なのです。
理由は、非課税で積立ができる年は2042年までと現時点では決まっているからです。
もちろん、今後の税制改正で、期間の延長や恒久化が行われる
可能性はあると思いますが、今年含めてあと3年です。
最初が肝心
「つみたてNISA」で非課税になる元本を積立投資ができるため、
長期にわたって積立して、ドルコスト平均法といわれる時間分散効果を
得るために使うことも魅力だと言われます。
ただし、気をつけたい点は、ドルコスト平均法の効果を得るためには、
同じ商品を20年間など、長期で積立てるという事です。
つまり、最初の商品を選ぶところが、意外に大切だという事です。
そして、選んだ商品によって、将来のリターンが異なってきますので、
非課税のメリットの大小も変わってきます。
よく言われるのは、非課税の制度を利用する場合は、
期待されるリターンが大きい商品を充てる方が良いということです。
ただ、高いリターンの商品は、それなりに資産価格の変動(リスク)も大きくなります。
資産全体でバランスを
では、「つみたてNISA」で、リスクが大きめの高いリターンを
期待できる投資を行う際に気をつけることはなんでしょうか?
それは、資産全体でバランスを考える事です。
資産全体で、どのような価格変動の状態になっていて、
自分の今後のお金の動きに対してどのような影響を与えるかを
把握することが大切です。
当資料は客観的情報提供を目的としており、投資等の勧誘または推奨を目的としたものではありません。投資に関する最終的な決定は、ご自身で判断して頂けますようお願いします。また、掲載しております情報内容に関しては万全を期しておりますが、その内容の正確性および安全性を保証するものではありません。