2021年も第4四半期に入りますね。
さて、2017年に一般NISA、ジュニアNISA口座で購入した株式や投資信託の非課税期間が
2021年12月末で終了になります。
引き続き、非課税のまま保有したい場合には、
2022年に設定される一般NISA、ジュニアNISA口座へ移管ができます(ロールオーバーといいます)。
ただし、いくつか制度上の注意点なども含めて、ポイントをお伝えします。
目次
注意が必要な人
- 2017年に設定したNISA口座と、現在使用しているNISA口座で金融機関が異なる
→ ロールオーバーしたい場合は、2017年に設定した金融機関へ2022年は変更する必要がある - 現在、つみたてNISAを利用している
→ 2017年分をロールオーバーしたい場合は、2022年はつみたてNISAから一般NISAへ
変更手続きが必要。変更手続きは10月から12月まで。 - 2017年に設定したジュニアNISA口座で、2022年1月1日時点で20歳以上になる
→ 2022年からつみたてNISAを利用する場合は、2017年分のロールオーバーはしないことになる。 - ④2022年から、つみたてNISAへ変更したい
→ 2017年分のロールオーバーはしないことになる。NISAからつみたてNISAへ変更手続きは、
10月から12月まで。
ロールオーバーは申込みが必要
ロールオーバーは、申込み手続きが必要です。
これを忘れると、2017年の枠の分が全て、
2022年1月に課税口座(特定口座)へ振替えられてしまいます。
ロールオーバーをしたい銘柄を、ネット上で申込み、
もしくは、金融機関から送られてくる書面で選んで申し込むことになります。
9月中旬頃から、各金融機関から案内などが送られると思いますので、
12月までの手続き期間中に忘れずに手続きを行って下さい。
ロールオーバーのポイント
- 120万円の枠を超えていても非課税のまま移管できる。
ただし、新規での買付枠は使ってしまう。 - 銘柄、数量は選べる。
- 評価損になっている銘柄を保有し続ける場合には、その後の値上りがあれば、
ロールオーバーをするメリットはある。
いずれにしても、上昇の可能性も含め、今後の業績などをよく分析の上、判断する。 - 評価益になっている銘柄の場合も、その後の上昇の継続可能性は
業績などを分析の上、全部保有継続なのか、一部なのかなどを
総合的に考慮して判断する。
2024年からの制度変更には留意
令和2年の税制改正で、NISA、ジュニアNISAに変更がありました。
ジュニアNISAは、延長なく2023年が新規買付枠の最終となります。
NISAは、2024年から新NISAとして5年間の延長が決まりましたが、
2階建ての制度となり、すこし複雑化します。
2023年以前からNISA口座で株式等を保有している人は、
2024年の新NISAにロールオーバーする際には、
いろいろと戦略を考える必要があります。
当資料は客観的情報提供を目的としており、投資等の勧誘または推奨を目的としたものではありません。投資に関する最終的な決定は、ご自身で判断して頂けますようお願いします。また、掲載しております情報内容に関しては万全を期しておりますが、その内容の正確性および安全性を保証するものではありません。