より良くあるための「問い」?[2021年8月 Vol.21]

いよいよ東京オリンピックがはじまりました。

出場アスリートの中には、小さな時から将来の夢として、
その場に立つことを目標にして、文集などに書いたり、
紙に書いて壁に貼って、毎日それを見ていた人がいるかもしれません。

紙に書くことなどで、実現しやすくなると、よく言われます。

そこには、何か秘密があるのでしょうか?

「問い」で行動がうまれる 

人間の脳は、質問されることで活性化するということが分かっています。

実際、皆さんも、「今日のランチは、何を食べようかな?」など、
自分で質問をしていることが多いと思います。

そして、この「問い」に対応しようとして、脳は答えを用意しようとします。

このように、「問い」が生まれることで、その答えを考え、
その結果、行動につながるというわけです。

つまり、人間の脳は「問い」に弱いとも言えますね。

オリンピック選手は、壁に貼ってある言葉を見て、
自分に「問い」が起こっているのかも知れませんね。

よい結果を生み出す「問い」は

では、ある事が「うまく行かなかった」という事象があるとします。
そこで、次のような「問い」を自分にするとどうなるでしょうか。 

●どうして自分は何をやってもダメなんだろう?

なんとなく結果は想像できますよね。
きっと、ダメな理由を脳は探して、気分は落ち込んでしまいそうです。

逆に、

●どうすれば、うまく行くようにできるだろうか?、いいやり方はあるだろうか?

と問いかけると、どうでしょう。
あなたの脳は、解決策を考えようと反応しはじめます。

いいやり方があるか調べたり、人に聞いたりしようとするかも知れません。

このように、一つの出来事に対して、自分自身に、いい質問を問いかける事で、
より良い結果を生み出す行動に繋げることができます。

もし~だったら 

では、「うまく行かなかった」事実への質問ではなく、
これからの未来(将来)の事について、
あなたが欲しい(望ましい)状態が手に入っている状況をイメージし、
そうなった理由を「問い」かける方法もあります。
例えば、

●もし「うまく行った」としたら、何から始めただろうか?何をやったからだろうか?

この場合、「もし」という言葉がついているので、
試しにやってみるという気持ちになり、
行動しやすくなるかも知れませんね。

質を高めてくれる「問い」

●私は、何のために、この事に取り組もうとしているのか?

こう自らに質問するで、取り組む理由を再確認したり、
今は取り組まないという優先順位の決断が出来たりします。

つまり、時間やエネルギーを有効に使う事や、目的の意味を再確認して、
より力強く、それを達成するための行動につながるかもしれませんね。

是非、「問い」の持つ力を、上手に活用してみてください。

当資料は客観的情報提供を目的としており、投資等の勧誘または推奨を目的としたものではありません。投資に関する最終的な決定は、ご自身で判断して頂けますようお願いします。また、掲載しております情報内容に関しては万全を期しておりますが、その内容の正確性および安全性を保証するものではありません。